...流の中に若き子ら酷く討てるをいきどほる...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...太十は酷く其胸を焦した...
長塚節 「太十と其犬」
...あるいは酷く欠陥のある男に対する尊敬を強く要求されてやるような...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...こんな晩にそとへ出かけるのは酷くいやだつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...あんなに酷く眠がつてた人間を...
牧野信一 「蔭ひなた」
...行儀正しく向ひ合つては酷く駄目な質で話の出来ないことには慣れてゐたから...
牧野信一 「蔭ひなた」
...主人も私も夫々酷く逆上してゐたものと見へる...
牧野信一 「競馬の日」
...風が酷くなつてゐる...
牧野信一 「五月のはじめ」
...この時に限つて光子の言葉が酷く不愉快に純造の胸に響いた...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...海棠の花が盛りになつたから見物に来るやうにわざ/\迎へに来たのだ――といふことを冬子は酷く応柄な調子で彼に告げた...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...酷く恥しいものだが仕方がない...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...改まつた言葉を使ふのが酷く息苦しさうだつた...
牧野信一 「夏ちかきころ」
...」臆病な娘と勇ましい軍人――鶴子のそんな芝居が酷く彼の悦びを買つて...
牧野信一 「陽に酔つた風景」
...酷くからかつてやらうかとも思つたが...
牧野信一 「妄想患者」
...一ト休みしてゐると呼吸が酷く勢急であつた...
牧野信一 「ラガド大学参観記」
...酷く参つてゐるんだ...
牧野信一 「裸虫抄」
...御主人は医者が酷くお嫌いなのです...
松本泰 「日蔭の街」
...こんどはもっと酷くなったぞ...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
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