...中ごろから量見を変え...
芥川龍之介 「或日の大石内蔵助」
...夜も深々と更けわたる真夜中ごろ...
井上円了 「おばけの正体」
...士官達は一日中ごろごろしていたし...
梅崎春生 「桜島」
...池の真中ごろの処に小波(さざなみ)が立って...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...一月の中ごろであった...
近松秋江 「黒髪」
...徳川時代の中ごろからヨオロッパに関する知識が漸次加わって来たにつれて...
津田左右吉 「東洋文化、東洋思想、東洋史」
...中ごろから少し興醒(きょうざ)めの形であったが...
徳田秋声 「仮装人物」
...中ごろ改革家と爲り...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...お銀様が写経の心願を起したのは、甲府の躑躅(つつじ)ヶ崎(さき)の古屋敷で、神尾主膳の残忍な慾望の犠牲となって虐殺された幸内の菩提(ぼだい)を弔(とむら)わんがために始まったのが、中ごろから、法文をうつす殊勝な心よりも、今はかえって針で肉を刺す痛快味が、お銀様の身にこたえるようになりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...長い袋小路(ふくろこうぢ)の中ごろで...
長谷川時雨 「夏の夜」
...ほんたうについ明治の中ごろまでは花見舟で白魚を手掬(てずく)ひにする芸当もできたさうなとこれはこのあひだラジオでの伯鶴のはなし...
正岡容 「下町歳事記」
...一九月の中ごろ、ひどく雨が降った或る晩のこと...
水野葉舟 「北国の人」
...舟(ふね)がまん中ごろに来たとき...
宮沢賢治 「ざしき童子のはなし」
...中ごろは世をいとい...
森鴎外 「舞姫」
...明治の中ごろまでもまだ道場が残っていた...
柳田国男 「故郷七十年」
...おそらくは中ごろ民家の園から逃げて出たものではなく...
柳田国男 「雪国の春」
...中ごろ缺卷(卷八 十八...
和田萬吉 「父兄の方々に」
...三世紀の中ごろクシャーナ王朝の滅亡とともにいったん中絶し...
和辻哲郎 「麦積山塑像の示唆するもの」
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