...為にもなら無え旧悪を並べ立てる筈が無えわな...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...いろいろの特色を並べ立てるであらう...
芥川龍之介 「僻見」
...一つ一つ並べ立てるのは無駄なことだ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...すこぶる巧妙な罵詈雑言(ばりぞうごん)を並べ立てる……あんな人にはこれまでめったに出逢ったことがありません...
ストックトン Francis Richard Stockton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...そしてその後のことはもはや諄々(くどくど)並べ立てる必要もないであろう...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...陳腐な一口噺(ひとくちばなし)を並べ立てるのであった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ」
...その写真を大きく紙面一杯に並べ立てるから...
寺田寅彦 「静岡地震被害見学記」
...劈頭に『分かり切つてる事を並べ立てるのだから...
土井晩翠 「「雨の降る日は天氣が惡い」序」
...硝子棚に並べ立てるのである...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...ことさら難しい言葉を並べ立てるので...
永井隆 「この子を残して」
...何の遠慮もなく並べ立てるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何の遠慮もなく並べ立てるのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何彼と並べ立てるより...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...初代の可楽はどうのむらくはどうのと五月蠅(うるさ)いことを並べ立てる手合が少なくなかった...
正岡容 「小説 圓朝」
...やたらにツベコベ世辞愛嬌を並べ立てることじゃない...
正岡容 「寄席」
...そのあとでにわかに元気付いて志丈にいまの「二三の水出し」云々を並べ立てる喧嘩過ぎての棒ちぎりのほうが...
正岡容 「我が圓朝研究」
...浦々の名をたくさん並べ立てる者もあったりして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...四の五の並べ立てるのは天の命に反(そむ)くものだぞ」果然...
吉川英治 「三国志」
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