...世間体を気にして、あのパーティーには行けなかった...
...彼は自分の世間体を傷つけるようなことはしない...
...世間体ばかり気にして、本当の自分を失わないようにしたい...
...世間体を考えると、この服装はちょっと…と思ってしまう...
...彼女は世間体にこだわりすぎて、自分の本音を言えないことがある...
...主人を押えつけ様と、世間体を口実に、のしかかって来る、渋皮親爺の顔を見ていると、歯ぎしりが出た...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...私は世間体などに構わぬ無法者だ...
太宰治 「東京八景」
...ぐうたら手記□世間体や慾で営まれる世界はあまりに薄つぺらだ...
種田山頭火 「其中日記」
...少しは世間体ていうことを考えなくちゃ……...
徳田秋声 「新世帯」
...「世間体が悪かてち...
徳永直 「冬枯れ」
...ただ世間体のためにのみ姪(めい)に付き添っているだけであった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...世間体もきちんと取繕う方だったので...
豊島与志雄 「立枯れ」
...世間体とか気兼とか矜持とか...
豊島与志雄 「裸木」
...その世間体(せけんてい)の評判は...
中里介山 「大菩薩峠」
...世間体があるからなのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...のみならず新たに移った乙の波に揉(も)まれながら毫(ごう)も借り着をして世間体を繕(つくろ)っているという感が起らない...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...夫の藤井薫と一緒に世間体だけの手伝いに来て居りましたが...
野村胡堂 「音波の殺人」
...世間体をはばかって裏からそっと訪れた平次と金六は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まるで世間体のために幸せをふいにしても仕様がないって感じだった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...世間体だけを官職におつけになることにして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...この世に何の愛着をも今はお持ちにならぬお心であったから、未来の世のためにいっさいを捨てて仏弟子(ぶつでし)の生活にもおはいりになりたいのであったが、ただ二女王をこのままにしておく点に御不安があって、深い信仰はおありになっても、このことでなすべからぬ煩悶(はんもん)をするようになるのは遺憾であると思召すらしいのを、奉仕する女房たちはお察ししていたが、そのことについて宮は、必ずしも理想どおりではなくとも、世間体もよく、親として、それくらいであれば譲歩してもよいと思われる男が求婚して来たなら、立ち入って婿としての世話はやかないままで結婚を許そう、一人だけがそうした生活にはいれば、それに大体のことは頼みうることにもなって安心は得られるであろうが、それほどにまで誠意を見せて婚を求める人もない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...只世間体があるから...
森鴎外 「雁」
...「娘の千浪を連れて参ったのも世間体を繕(つくろ)うため...
吉川英治 「剣難女難」
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