...その世道人心に害あるの事実は認めざる能はず...
芥川龍之介 「文部省の仮名遣改定案について」
...ここにおいて余はその多少世道人心を裨益(ひえき)することもあるを信じ...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...世道人心は益々堕落するの外なきに至つたが...
丘浅次郎 「人類の将来」
...世道人心を益するに幾倍の効があるかわからぬ...
丘浅次郎 「理想的団体生活」
...若し眞に世道人心の爲に計らむと欲せば...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...狂ったピアノのように狂っている世道人心を調律する偉大な調律師は現われてくれないものであろうか...
寺田寅彦 「備忘録」
...ブルジョア的有力者の馬鹿息子が中等以上の教育を受け得ないのは世道人心を害するとでも云うのであろうか...
戸坂潤 「社会時評」
...もし世道人心のために生殖を節せよなどと...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...世道人心のために我が意を得たりとして...
中里介山 「大菩薩峠」
...賞というものがかえって世道人心を紊(みだ)るの結果ともなるのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...世道人心に害があるというのである...
野村胡堂 「胡堂百話」
...所謂世道人心の革命とも見る可きものなるに...
福沢諭吉 「新女大学」
...すでに世道人心の化育に大益あるなり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...コレ以上に世道人心の腐敗堕落を見ないで死ぬるとは何たる幸福ぞ...
夢野久作 「近世快人伝」
...……さてさて世道人心は複雑になって来たな...
吉川英治 「新書太閤記」
...世道人心のあるところをよくよく見究めてやらなければ...
吉川英治 「親鸞」
...それが世道人心によい風を及ぼすであろうかどうか...
吉川英治 「宮本武蔵」
...頽廃した世道人心を救うのにどれだけ貢献することができるのか...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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