...彼の服装はいつも不恰好だ...
...彼女は料理が上手だけど、見た目が不恰好で食欲をそそらない...
...彼は不恰好な口実をつけて会議に出席しなかった...
...不恰好な選手たちはすぐにチームからカットされる...
...その商品は不恰好なパッケージデザインのため、売れ行きが悪かった...
...幾度も幾度も杖で此不恰好な頭を擲つたものだ...
石川啄木 「葬列」
...第一このような不恰好な燐寸箱が...
海野十三 「流線間諜」
...不恰好(ぶかっこう)な水夫歩きをやっている...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...たいていの持ち物は不恰好でも何でも懐(ふところ)に押し込んでしまう事にしているのであるが...
太宰治 「服装に就いて」
...立って激しく活動をする人形がへんに不恰好(ぶかっこう)なのは...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...不恰好な一本の樹――それだけしかない...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...そこに幾多の不細工あるいは不恰好が優れた器用と手際との中に巧みに入り乱れ織り込まれて...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...あるいは津田君の画にしばしば出現する不恰好な雀や粟の穂はセザンヌの林檎(りんご)や壷のような一種の象徴的の気分を喚起するものである...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...ただ爪は少し平たくて(それは生れのよくないことを示していた)不恰好であったが...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...いくら不恰好(ぶかっこう)に作ろうと云ったって...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...若しも軒先に煙草の看板ほどの酷く煤けた「おとまり宿」といふ板が掛つてゐなかつたら見逃すのが当然沁みた草葺屋根の不恰好な二階屋だつた...
牧野信一 「るい」
...長い黒い巻毛がその不恰好な肩に乱れかかって...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「ウスナの家」
...彼の不恰好なからだを包んでいて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...また昔の朋輩(ほうばい)が皆不恰好(ぶかっこう)な女になっているのであったから不思議でならなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...不恰好に結つた高島田の巓から...
森鴎外 「花子」
...頭蓋(ずがい)のあらわな不恰好さ...
山本周五郎 「青べか物語」
...不恰好に署名されてあつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...ちょっとおれが迎えに行って見る」不恰好(ぶかっこう)の下駄をはいて...
吉川英治 「江戸三国志」
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