...彼は政客になることを夢見て勉強している...
...デッキまではのぼって来ない壮士体(てい)の政客や某私立政治学校の生徒が一斉(いっせい)に万歳を繰り返した...
有島武郎 「或る女」
...そのころの政客のあひだでは...
太宰治 「校長三代」
...その当時の不遇政客の轍(てつ)を踏んで南船北馬(なんせんほくば)席暖まる遑(いとま)なしと云う有様であったが...
田中貢太郎 「雨夜続志」
...当時の政客で○○○議長もしたことのあるK氏の夫人とその同伴者が波打際に坐り込んで砂浜を這上(はいあ)がる波頭に浴しているうちに大きな浪が来て...
寺田寅彦 「海水浴」
...科学という字が読書氏や政客や為政者の身近かに...
戸坂潤 「科学と科学の観念」
...その時に政客や有志家達が夥しく押し寄せて来た中に板垣伯がナポレオン式のヘルメットのような帽子を被(かぶ)り...
中里介山 「生前身後の事」
...博士の功績を表彰(ひょうしょう)した学士会院(がくしかいいん)とその表彰をあくまで緊張して報道する事を忘れなかった都下の各新聞は、久しぶりにといわんよりはむしろ初めて、純粋の科学者に対して、政客、軍人、及び実業家に譲らぬ注意を一般社会から要求した...
夏目漱石 「学者と名誉」
...公爵(しやく)、男爵(しやく)、老(ろう)政客、天文學博士(はくし)、實業(じつげう)家など、藝苑(げいえん)では一時的(てき)に中村時藏(ぞう)や千葉(は)早智(さち)子なども住(す)んでゐたし、シロタやトドロヰッチ夫人のピアノ彈奏(だんそう)を立ち聽きした事もあるし、所謂(いはゆる)見越(こし)の松風(ふう)の淑(しゆく)女も幾(いく)人か住むといふやうな物靜(しづ)かな屋敷(しき)町でもある...
南部修太郎 「下手の横好き」
...京都における合体派諸藩の政客が万亭(よろずてい)に会同して時局を議した席上...
服部之総 「新撰組」
...かえって政客(せいかく)を以て聞えていた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...誹謗(ひぼう)やあげつらいの目標を持たなければ淋しいような一種の知識人や門外政客が洛陽にもたくさんいる...
吉川英治 「三国志」
...よく逆境にある政客や事業家などが好んで口にする語だが...
吉川英治 「新書太閤記」
...武士でも政客でもない...
吉川英治 「親鸞」
...院の政客と聯脈をとって...
吉川英治 「親鸞」
...暗中飛躍をする無数の政客や...
吉川英治 「親鸞」
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吉行エイスケ 「大阪万華鏡」
...女政客も、女実業家も、映画女優も、成金も、文学者も男性を象徴した酒杯に満ちた、白色の酒で唇をぬらした...
吉行エイスケ 「大阪万華鏡」
...まもなく彼はドーブレク代議士の出身地から地方政客として名のある男を呼び寄せ...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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