...彼は政客になることを夢見て勉強している...
...デッキまではのぼって来ない壮士体(てい)の政客や某私立政治学校の生徒が一斉(いっせい)に万歳を繰り返した...
有島武郎 「或る女」
...応酬に巧みな政客の常で誰にでも共鳴するかのように調子を合わせるから...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...その当時の不遇政客の轍(てつ)を踏んで南船北馬(なんせんほくば)席暖まる遑(いとま)なしと云う有様であったが...
田中貢太郎 「雨夜続志」
...当時の政客で○○○議長もしたことのあるK氏の夫人とその同伴者が波打際に坐り込んで砂浜を這上(はいあ)がる波頭に浴しているうちに大きな浪が来て...
寺田寅彦 「海水浴」
...一方ではまた当時の自由党員として地方政客の間にも往来し...
寺田寅彦 「亮の追憶」
...科学という字が読書氏や政客や為政者の身近かに...
戸坂潤 「科学と科学の観念」
...處士政客大抵京城の外に放逐せられ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...政客としては民主派であり...
豊島与志雄 「レ・ミゼラブル」
...みだりに政客的放慢心を以て小器大善を論ずるのは宜しくない...
中里介山 「生前身後の事」
...公爵(しやく)、男爵(しやく)、老(ろう)政客、天文學博士(はくし)、實業(じつげう)家など、藝苑(げいえん)では一時的(てき)に中村時藏(ぞう)や千葉(は)早智(さち)子なども住(す)んでゐたし、シロタやトドロヰッチ夫人のピアノ彈奏(だんそう)を立ち聽きした事もあるし、所謂(いはゆる)見越(こし)の松風(ふう)の淑(しゆく)女も幾(いく)人か住むといふやうな物靜(しづ)かな屋敷(しき)町でもある...
南部修太郎 「下手の横好き」
...秘密政客等であって...
モーリス・ルブラン Maurice Leblanc 婦人文化研究会訳 「探偵小説アルセーヌ・ルパン」
...「テラメネスの靴」というのはローマで二党派の何れにも媚(こ)びる無節操な政客を呼ぶ綽名(あだな)であった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...よく逆境にある政客や事業家などが好んで口にする語だが...
吉川英治 「新書太閤記」
...武士でも政客でもない...
吉川英治 「親鸞」
...院の政客と聯脈をとって...
吉川英治 「親鸞」
...暗中飛躍をする無数の政客や...
吉川英治 「親鸞」
...政客との交わりなどもなく...
吉川英治 「宮本武蔵」
...女政客も、女実業家も、映画女優も、成金も、文学者も男性を象徴した酒杯に満ちた、白色の酒で唇をぬらした...
吉行エイスケ 「大阪万華鏡」
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