...倉の土台や石垣の下積みになることもある...
會津八一 「一片の石」
...下積みから営々と成り上って来たせいで...
梅崎春生 「狂い凧」
...ずっと下積みになると...
徳田秋声 「縮図」
...生活の下積みになつてゐる凡庸人とのあひだに掘られた溝のやうなものであつた...
徳田秋聲 「和解」
...ことごとく船の底へ下積みにされてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...下積みの方は見向きもしなかった...
中谷宇吉郎 「画業二十年」
...トップクラスと下積みとの間に...
野村胡堂 「胡堂百話」
...まず下積みのあまり榮えない仕事とされていた...
秘田余四郎 「字幕閑話」
...若干期間下積みになっていなければなるまい...
平林初之輔 「文芸は進化するか、その他」
...そういう――代々下積みにいるものの観念が自らを納得させたのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...下積みのつづらの中に...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...下積みの檻は、上からの重みでひずんで、一羽雄鶏が苦しそうに檻のすき間から首を外へ突出していた...
「赤い貨車」
...見出された品物は多くは下積みにされて...
柳宗悦 「民藝四十年」
...いつも下積みでうだつがあがらねえ...
山本周五郎 「嘘アつかねえ」
...世間の下積みになって...
山本周五郎 「さぶ」
...忽(たちま)ち下積みになってしまうのであった...
山本周五郎 「半之助祝言」
...最初に掘り返した下積みの土の端っこに...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...そしてそれらの下積み武士の不平をたれよりも身に知っていたのは高氏だった...
吉川英治 「私本太平記」
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