...下積みから営々と成り上って来たせいで...
梅崎春生 「狂い凧」
...仮りになれたところで一生下積みで...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「青い風呂敷包み」
...ずっと下積みになると...
徳田秋声 「縮図」
...生活の下積みになつてゐる凡庸人とのあひだに掘られた溝のやうなものであつた...
徳田秋聲 「和解」
...今まで下積みにしたお礼心でもあるまいが...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかしこういう下積みになり得る研究は...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...国内にも特権階級と下積み階級とがあって...
中谷宇吉郎 「私の履歴書」
...何時まで經つても八五郎は下積みのまゝ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...反駁の余地のない下積みのところで要領よくなまける術も直吉は覚えされられた...
林芙美子 「瀑布」
...若干期間下積みになっていなければなるまい...
平林初之輔 「文芸は進化するか、その他」
...その小さな畫集はすぐ他の本の下積みにされた...
堀辰雄 「顏」
...そういう――代々下積みにいるものの観念が自らを納得させたのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...下積みのつづらの中に...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...下積みの檻は、上からの重みでひずんで、一羽雄鶏が苦しそうに檻のすき間から首を外へ突出していた...
「赤い貨車」
...一等下積みに匿して了つた...
室生犀星 「渚」
...いつでも店の格で一番下積みにせられる荒物屋である...
柳宗悦 「地方の民藝」
...それらは下積みになってもう手軽には発掘し得られなかったろう...
柳田國男 「夢と文芸」
...そしてそれらの下積み武士の不平をたれよりも身に知っていたのは高氏だった...
吉川英治 「私本太平記」
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