例文・使い方一覧でみる「下町風」の意味
スポンサーリンク...真新しい明石縮（あかしちぢみ）の粋な単衣（ひとえ）を着た下町風の女房だった... 
海野十三 「棺桶の花嫁」
...僕らのうしろからは下町風の質素な身なりの身だしなみのよい母娘が乘つてきて向ひ側に腰をかけた...
小穴隆一 「二つの繪」
...小意気な下町風の若い奥様が立つてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...しばらくのまにめっきり下町風になっていた...
徳田秋声 「足迹」
...お国は下町風の扮装（つくり）をしていた...
徳田秋声 「新世帯」
...自分たちは時々着飾って一日外で遊んで来る若い下町風の夫婦があったり...
徳田秋声 「黴」
...便所によって下町風な女姿が一層の嬌艶（きょうえん）を添え得る事は...
永井荷風 「妾宅」
...下町風の若い未亡人の姿は...
永井荷風 「来訪者」
...娘の方は下町風の育て方で...
夏目漱石 「行人」
...背の高い面長（おもなが）の下町風に品（ひん）のある婦人であった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...下町風で愛嬌があつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...下町風で愛嬌（あいきょう）があって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...下町風の笑顔でうけた...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...ゆうべその店先に女のひとが坐って客と話していてその女のひとはやっぱりどこか下町風で...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...女は下町風の桃割れに結っていた...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...あの下町風な……」と月江は憂鬱になって...
吉川英治 「江戸三国志」
...五の年増でお歯ぐろをつけ小股のひきしまった下町風のおかみさんが通いで来ていたりするのもあった...
吉川英治 「紅梅の客」
...落着いた中に城下町風情がある...
吉川英治 「宮本武蔵」
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