...立派な大仏の形が悠然と空中へ浮いているところは甚だ雄大……これが上塗りが出来たら更に見直すであろうと...
高村光雲 「佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし」
...いよいよ恥の上塗りを致しました...
太宰治 「男女同権」
...恥の上塗りをするだけなんだ...
太宰治 「人間失格」
...つとめればつとめるほど私は嘘の上塗りをして行く...
太宰治 「ロマネスク」
...築地の壁土は淡黄色の上塗りが施され...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...このうえなお女主人や若奴のいる前で腹を立てた顔を見せるのが恥の上塗りをするようで私はどこまでも弱い気を見せずに...
近松秋江 「霜凍る宵」
...行ったところで恥の上塗りをするようなことになるんじゃないかと思うけれど...
徳田秋声 「仮装人物」
...この点あらためて上塗りを必要としないと思うが...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...既知の常識を上塗りして呉れるので...
戸坂潤 「思想としての文学」
...ばかばかしさの上塗りだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...退屈の上塗りをするようなものだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...また紋次郎の二の舞をやっちゃ恥の上塗りだ」平次は辛くもはやる金六を止めました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...上塗りのしてない角材で組み上げられ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...外側に壁土を上塗りしていない荒壁ばかりだとも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...もう一度今日の話をくり返して恥の上塗りをしなければならぬ事を知りつつ...
夢野久作 「暗黒公使」
...惨敗の上塗りをしてしまった...
吉川英治 「三国志」
...土倉の上塗りをやっていた...
吉川英治 「平の将門」
...泥の上塗りでござろうぞ」「父の顔に泥を塗る! これや...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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