...私は一先ず諸戸屋敷を引上げることにした...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...ふと目を上げると...
鈴木三重吉 「勇士ウ※[#小書き片仮名ヲ]ルター(実話)」
...その見上げるような...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...――是が先づ御話を申上げる要點でございます...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...そうしてその掌中の材料を自由に駆使して立派なまとまった楽曲的映画的な連句を作り上げるという制作過程が実行されたならばおもしろいであろうということである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...元来技術の問題を全面的に取り上げることが出来るのは...
戸坂潤 「技術の哲学」
...確信をみずから造り上げるにはあまりに弱かった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...お前のことを申し上げると...
中里介山 「大菩薩峠」
...益田の三家老は歯噛みをしつつ本国へ引上げるということになって...
中里介山 「大菩薩峠」
...こみ上げる笑を噛みしめ噛みしめ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八土田八郎様突然手紙を差し上げる失礼を御許し下さい...
浜尾四郎 「死者の権利」
...ポンプで吸ひ上げるンだよ‥‥」「地下室?」「早く逃げ込まない事にはあぶなくてねえ...
林芙美子 「瀑布」
...「彼(あれ)を買って頂いて上げるから……仕方がないから...
二葉亭四迷 「平凡」
...乙の首を両手ではさんで宙に釣り上げるのである...
牧野信一 「余の倅に就いて」
...あと三分の一ばかりでうない上げるという時...
「共同耕作」
...帝へは「私の所にも古い絵はたくさんございますから差し上げることにいたしましょう」と奏して...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その至上権を取り上げるようなことができるのか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...鼎(かなえ)を差し上げるように...
吉川英治 「宮本武蔵」
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