...哲學會に於て余の爲に送別會を開きたるに西周氏も亦來會せられたので余は氏と一面識あることを喜ぶのである...
井上哲次郎 「「西周哲學著作集」序」
...総領事夫人とは一面識もないような顔をして云ったのですが...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「機密の魅惑」
...」私は旅先でまだ一面識もない自分を訪ねて...
薄田泣菫 「質屋の通帳」
...一面識ナキ小生ヨリノ失礼ナル手紙御読了被下度(くだされたく)候(そうろう)...
太宰治 「虚構の春」
...何もこんな一面識も無い年少の者から...
太宰治 「乞食学生」
...一面識だけある本屋の社長に図々しくも売ってきて貰う...
田中英光 「野狐」
...男子が衆人環視のなかで一面識もない少女の腰へ手をしたり...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...俺達の朋友親戚には一面識もない奴等なんだよ...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...子路と一面識のあったこの男は...
中島敦 「弟子」
...彼をよく知つてゐながら彼の父とも母とも一面識さへなかつたのだ...
中原中也 「分らないもの」
...一面識(いちめんしき)のないものが寄って会食するよりなおつまらない...
夏目漱石 「行人」
...一面識のある足の勇も...
野村胡堂 「流行作家の死」
...けれども唯(ただ)一面識のみでは...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...こんな男とは一面識もないと言い切って...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...それは私も一面識のある森於菟彦さんだった...
堀辰雄 「菜穂子」
...警視庁 第一捜索課長狭山九郎太氏 足下千葉県夷隅郡上野村字中島五百六十四番地士族 戸主志村浩太郎 ※明治十七年九月二日生小生は右の通り貴下と一面識もなき...
夢野久作 「暗黒公使」
...故郷で一面識があるものです...
吉川英治 「三国志」
...かつて一面識がある...
吉川英治 「新・水滸伝」
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