...一足飛(いっそくと)びにそこへ飛んで行きました...
芥川龍之介 「白」
...昨今になつて遂に一足飛をやつたやうだ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...尤(もっと)も当時のタワイない低級小説ばかり読んでる読者に対して一足飛びにツルゲーネフの鑑賞を要求するは豚に真珠を投げるに等しい無謀であって...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...日本の女をして一足飛びに西洋の女たらしめようと教育した...
内田魯庵 「四十年前」
...今の人間が一足飛びにその真似をしようと望むのは...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...されば今日の人間が一足飛びに苔虫社会の真似をして財産を共有にしようと思うごときはすこぶる無理である...
丘浅次郎 「理想的団体生活」
...一足飛びにこゝに至らざるも...
長岡半太郎 「ノーベル小傳とノーベル賞」
...一足飛びに飛んで行って見ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...百二十八彼女は思い切って一足飛びに飛んだ...
夏目漱石 「明暗」
...一足飛に段々を登って大廻りに橋の上に出ると...
野村胡堂 「悪人の娘」
...赤羽橋まで一足飛びに飛んで行くと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...九太は一足飛びに他人になったような...
林芙美子 「帯広まで」
...次は一足飛びに源重光に来る...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...ペルセウスは一足飛びに大きく成長したでがなあろう...
南方熊楠 「十二支考」
...一足飛びに飛び出しましたが...
夢野久作 「白髪小僧」
...と、思うと、一足飛びに、「待てッ」と、その刃物の穂先が、追いつきざまに空(くう)を走って、お蝶の肩を貫こうとしましたが、彼女も察していたことなので、身を沈めると共に振顧(ふりかえ)って、「何をするのさッ、あぶない!」帯の間からつかんだ物を少年の顔へぶつけて走り去りました...
吉川英治 「江戸三国志」
...一足飛びに行かれるだろうに...
吉川英治 「新書太閤記」
...一足飛び進化「あなた方は...
蘭郁二郎 「火星の魔術師」
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