...彼は一足先に学校に行った...
...それは生活の進歩を一足先に見越して...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...あなたは一足先へお帰りください...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...わたし達よりも一足先に登って来ていた...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...僕と安君は一足先に停車場へ行って待っている...
林不忘 「安重根」
...あんたはん一足先きいてとくれやす...
近松秋江 「霜凍る宵」
...拙者一足先へ参っておるとしようか」と...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...一足先へ立ってたもれ...
直木三十五 「南国太平記」
...我々は一足先に行手の村里へ参り...
中里介山 「大菩薩峠」
...さうしてあの丸い形の山は何だと聞いたら老婆の一足先に立ち止つて杖に兩手を掛けて居た一人の娘があれは月山だといつた...
長塚節 「旅の日記」
...十九「危険(あぶの)うございます」と云って宜道(ぎどう)は一足先へ暗い石段を下りた...
夏目漱石 「門」
...宿の息子は一足先へやつて...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...一足先に行つて見てはくれまいか」「へエ――」「それから念の爲に言つて置くが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「それから何うした」「出雲屋さんは一足先へ出ましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この男が私のくるまを見ると私より一足先に小走りになって...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...僕は一足先(さ)きにいつもあのホテルに行った」その声は...
山川方夫 「あるドライブ」
...十二階より一足先に...
山本笑月 「明治世相百話」
...まあ一足先きに筑波屋へ宿をとって置いて...
吉川英治 「江戸三国志」
...じゃ一足先に廻って...
吉川英治 「剣難女難」
便利!手書き漢字入力検索