...一番後の席にゐる身の丈抜群の巡査です...
芥川龍之介 「河童」
...世界で一番後一番後しになった日本国でも...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...私は一番後廻しになつた...
石川啄木 「二筋の血」
...わたしが一番後に見た時には誰れかの大人下駄を穿いてゐた...
伊藤左千夫 「奈々子」
...其一番後から降りやうとする子供を芳公は力まかせに突き落したのです...
伊藤野枝 「白痴の母」
...しかし丘陵を駈け下ってくる人造人間部隊の一番後方に...
海野十三 「人造人間の秘密」
...主事は一番後につてくれといふ...
海野十三 「心靈研究會の怪」
...一番後をあるいている囚人の容貌がどうも兄の鼎に似ているので...
田中貢太郎 「蘇生」
...大勢いっしょに飛び出しましたから」「主人の半次郎は?」「一番後でした」「確かに主人は裏口から出て来たのかい...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「兄さんは?」「一番後から出て来たようです」裏口へ帯ひろ解けで出た半次郎の取乱した姿は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それは一番後で申上げます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...尤(もつと)も一番後で五人の子供が空地の隅つこ一とかたまりになつて話してゐるのを見たのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「一番後で主人に逢つたのは?」「力松だよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一番後(うしろ)の子が...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...吉里は一番後れて...
広津柳浪 「今戸心中」
...一番後から訴えどころない生活の過ぎ行く哀愁を感じつつ坂路を登って行った...
宮本百合子 「海浜一日」
...全体なら粉と焼粉とを篩(ふる)って玉子も黄身と白身と別に溶いて白身を一番後に入れなければならんが僕のは略式だ...
村井弦斎 「食道楽」
...一番後から森を抜けて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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