...緊張した時には、最良の解決策を見つけるために一呼吸することが重要です...
...眼も眩(くら)み夢中にてただ一呼吸(ひといき)に呑干しつ...
泉鏡花 「活人形」
...一呼吸(ひといき)でも応(こた)えられるかどうだか...
泉鏡花 「歌行燈」
...旅人がホット一呼吸(いき)していると...
高神覚昇 「般若心経講義」
...割合に女の足が早いので一呼吸には追ひ付けなかつた...
田中貢太郎 「黒い蝶」
...膳の上の盃を執ってぐっと一呼吸(ひといき)に飲んで...
田中貢太郎 「不動像の行方」
...その一呼吸は直ちに天地の大霊に通ずるが如きに至っては...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...五体一呼吸ごとに清浄となりゆくを覚える...
永井隆 「長崎の鐘」
...とにかく大通りまでは一呼吸に逃げる...
原民喜 「夜」
...一五五〇フラン!」彼は一呼吸おいて考えた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...私はあんたにあげてもいいんだぜ」彼はウージェーヌを見つめて一呼吸おいた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...せいぜい賞金を集めることだな」彼は一呼吸おいて下宿人達を見回した...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...旦那さん」と春団治落語中の頓狂人がヘドモドするのとは全く同一呼吸の産物である...
正岡容 「初代桂春団治研究」
...囚われた霊魂の必死の煩悶と苦悩のために一呼吸毎(いきごと)に白く枯れて行くかと思われた...
夢野久作 「暗黒公使」
...」「四里じゃ、一呼吸だ、路はどうだね...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...一呼吸だと意張っては見たものの実は内々閉口していた...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...」「四里ぢや、一呼吸だ、路はどうだね...
吉江喬松 「山岳美觀」
...この一呼吸の後にあらわれたものは...
吉川英治 「新書太閤記」
...「グワ……」と張りさけそうな葉子の咽喉の不気味な音を、一瞬のうちに、遙かうしろに離して、黒吉は一転すると、元のブランコをはっしと掴んだ、一呼吸、グルッと尻上りでブランコにちゃんと腰をかけると、遠く下の方からざわめき上(あが)った拍手の音に、誘われて、一遍にビッショリするほどの汗が吹き出して来た...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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