...俯仰天地之间,不及下自名一介笔...
...▲一介の活版職工 福田武三郎は本所厩橋凸版印刷株式會社の植字職工にして...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...予は一介(いっかい)の嘱托(しょくたく)教授に過ぎなかったから...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...一介の沙門(しゃもん)となり...
高神覚昇 「般若心経講義」
...下は一介の匹夫匹婦に到るまで...
戸坂潤 「社会時評」
...あなたは一介の『永遠の夫』にすぎんと思ってたんだが...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...而も桂子は到底内閣を組織するの威望勢力なき一介の武辨なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...我れは一介の武弁なりといへり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...一介の市民までもそれを感じていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...然し我輩に云わせると見ず知らずの一介の青年たる我輩の作に当時劇界を二分して新派の王者の地位にいた高田実が異常の注目を払っていたというのは必ずしも偶然とは思われない理由がある...
中里介山 「生前身後の事」
...一介(かい)の町研屋から身を起して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一介の雑報記者ずれを皇帝の換玉にして一時を糊塗しようなんて...
久生十蘭 「魔都」
...博士と一介書生との取組こんな訳で...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...自ら称して一介の遊侠の徒に過ぎずとしているが胆略ともに実に底の知れない...
三好十郎 「斬られの仙太」
...そこで、自分の側に都合がよいように、いかにももっともらしい理由を沢山ならべ立て、「公はあの者を、ただ一介の貴族、自己の臣下が、ただその私用をもってミラノに来たもの、その他には何の資格もないものと思っておられました...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それは一介の銃士の場合ばかりではなく立派な大将の場合でも同じことである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...単純なる一介(かい)の武弁(ぶべん)が...
吉川英治 「新書太閤記」
...まだ一介(いっかい)の若僧(にゃくそう)にすぎない範宴が...
吉川英治 「親鸞」
...――根は一介の染物屋の職人に過ぎなかったが...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索