例文・使い方一覧でみる「一つ覚え」の意味
スポンサーリンク...」立派な賢者が一つ覚えの子どものようにわめき立てる姿に胸を詰まらせつつ... 
東健而訳 大久保ゆう改訳 「瀕死の探偵」
...これはすでに或人によって馬鹿の一つ覚えのように称えられているが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...折角仏蘭西まで往つて何一つ覚えなかつたとすれば...
薄田泣菫 「茶話」
...独逸のゲエテは他（よそ）の国の語（ことば）を一つ覚えるのは...
薄田泣菫 「茶話」
...馬鹿の一つ覚えで...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...このごろの彼女の一つ覚えで...
太宰治 「お伽草紙」
...「箱根の山は天下の険」を馬鹿の一つ覚えのように繰返して歌っていれば...
田中英光 「箱根の山」
...彼は自分をふくろ叩きにした者の顔を一つ一つ覚えてゐた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...決して何一つ覚えなかったから...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...しかしたった一つ覚えているものがある...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...小松さんの作つたのも一つ覚えて居ます...
楢崎龍、川田雪山 「千里駒後日譚」
...なんとかの一つ覚えではあるまいし...
野村胡堂 「胡堂百話」
...同じ主題について捏ねあげたあれほどさまざまな形態を一つ一つ覚えているには...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いわば「馬鹿の一つ覚え」に近いところがあります...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...世間でも馬鹿の一つ覚えというくれえだ...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...笑顔一つ覚えぬまに...
吉川英治 「私本太平記」
...ここで一つ覚えて行く」李逵は空（あ）いている一つの机に向って本気で手習いをし始めた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ただ一つ覚えているのは...
和辻哲郎 「漱石の人物」
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