...坩堝(るつぼ)の金糞(かなくそ)の中から何かの金属でも探し出す様に...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...坩堝(るつぼ)の底に熔けた白金のような色をしてそして蜻(とんぼ)の眼のようにクルクルと廻るように見える...
寺田寅彦 「窮理日記」
...高等小学校の理科の時間にTK先生という先生が坩堝(るつぼ)の底に入れた塩酸カリの粉に赤燐(せきりん)をちょっぴり振りかけたのを鞭(むち)の先でちょっとつつくとぱっと発火するという実験をやって見せてくれたことを思い出す...
寺田寅彦 「追憶の冬夜」
...夢想の坩堝(るつぼ)であり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...むちゃくちゃにその興奮のるつぼへ投げ込むよりほかはない...
中里介山 「大菩薩峠」
...一つのるつぼの中にたたきこまれて...
新美南吉 「丘の銅像」
...大きな歡喜の坩堝(るつぼ)の中に鎔(とか)し込んで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大きな歓喜の坩堝(るつぼ)の中に鎔(とか)し込んで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...幾百人かずつ最後の足掻(あが)きの坩堝(るつぼ)の中に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...多年積んだ不義の富を拐帯(かいたい)して江戸の坩堝(るつぼ)の中に深く隠れてしまったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...氏子(うぢこ)中の町々を興奮の坩堝(るつぼ)にし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...炭火の中央に金属るつぼがあり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...その興奮のるつぼの真っ只中を...
正岡容 「小説 圓朝」
...二三日前からコークスを焚(た)き続けた大坩堝(おおるつぼ)が...
夢野久作 「怪夢」
...いまはまったく叫喚の坩堝(るつぼ)だった...
吉川英治 「私本太平記」
...すでに町中は坩堝(るつぼ)のような騒ぎである...
吉川英治 「新・水滸伝」
...まさに歓楽の坩堝(るつぼ)と化す...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ここ数旬にして帝都は挙げて睡魔の坩堝(るつぼ)と化し...
蘭郁二郎 「睡魔」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??