...阿呆(あほう)、ぐず、のろま、意久地(いくじ)なしは云ふに及ばず、気取り屋、おしやべり、臆病、卑怯、未練、ケチンボ、コセツキ屋、悧巧者、ひとりよがり、逆上家、やきもち屋、愚痴こぼし、お世辞屋、偽善者、偽悪者、影弁慶...
伊藤野枝 「サニンの態度」
...世間に通用しない「独(ひと)りよがり」が世間に認められないのを不満としつつも...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...つよがりを言っている...
海野十三 「火星兵団」
...そしてそれは決してひとりよがりなユートピアを夢みているのではなくて...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...ひとりよがりの通人で...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「和製椿姫」
...なんといふ浅はかなひとりよがりの考へ方か...
太宰治 「右大臣実朝」
...れいのひとりよがりの誇張法か...
太宰治 「鴎」
...たいへん頑固(がんこ)なひとりよがりだ...
太宰治 「新ハムレット」
...胸を割つてみせたいくらゐ、まつたうな愛情持つてゐたつて、ただ、それだけで、だまつてゐたんぢや、それは傲慢だ、いい気なもんだ、ひとりよがりだ...
太宰治 「火の鳥」
...独りよがりになり...
田山録弥 「自他の融合」
...この時個人は独よがりであることを許されない...
戸坂潤 「科学方法論」
...そういう意味での主観的な独りよがりな見解ほど...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...あるいはただ作者だけの一人よがりでないかどうか...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...これが最良の方法です」独りよがりの笑みがコプリの唇から消えた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...自分ひとりが正義的なことでも考えているとでもいう風なカラス天狗じみた独りよがりげな顔で...
牧野信一 「鬼涙村」
...妙にいけ図々しい気取りと鼻つ柱とひとりよがりの過剰意識とが...
三好達治 「銀座街頭」
...その独りよがりを醒(さ)ましてやろう...
吉川英治 「宮本武蔵」
...音楽に合せて一人よがりな唄を歌っています...
蘭郁二郎 「歪んだ夢」
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