...これよりちかき五十嵐村(いがらしむら)に由縁(ゆかり)の者(もの)あるゆゑ助(たす)けを乞(こは)んとてこの橋をわたりかゝり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...夢の国には縁もゆかりもない人です...
竹久夢二 「秘密」
...亡き父母にゆかりのある播半(はりはん)の座敷を選び...
谷崎潤一郎 「細雪」
...少なくとも士分にゆかりのある者でなければ...
中里介山 「大菩薩峠」
...みんな勇三郎の口から聽いてしまつたよ」「まア」ゆかりは途方にくれた姿です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...春日野ゆかりは大急ぎで青い石をしまいこんで...
野村胡堂 「呪の金剛石」
...彼れはせめてゆかりのある言葉を聞こうと...
長谷川時雨 「大橋須磨子」
...ゆかりのある家の女供や近所の者が...
長谷川時雨 「大丸呉服店」
...バラック社会とは縁もゆかりもない...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...縁もゆかりもなき句を刻して芭蕉塚と称(とな)へこれを尊ぶ俗人もありて...
正岡子規 「俳人蕪村」
...わしとは縁もゆかりも有りゃしない...
三好十郎 「冒した者」
...ねは見ねど哀れとぞ思ふ武蔵野(むさしの)の露分けわぶる草のゆかりをとも書いてある...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...何か私と縁(ゆかり)があるのであらうか...
柳宗悦 「赤絵鉢」
...上人と私とに深き縁(ゆかり)を結ばせたものは...
柳宗悦 「民藝四十年」
...他の一切の仕事を私は放棄しました)かくして私が上人の調査に就く縁(ゆかり)は...
柳宗悦 「民藝四十年」
...この木地屋に縁由(ゆかり)があると見られる...
柳田国男 「故郷七十年」
...由縁(ゆかり)もない町人風情が門扉(もんぴ)のうちを知るよしもなかった...
吉川英治 「剣難女難」
...「白旗の宮? ……源家(げんけ)にゆかりのありそうな……」とつぶやいて小首をかしげたが...
吉川英治 「神州天馬侠」
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