...泥棒はまったくやすやすと侵入できるとしても...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...窓はやすやすと開いた...
有島武郎 「星座」
...しかも我はやすやすとそれを許すだろう...
伊丹万作 「戦争中止を望む」
...どんな錠まえだってやすやすと開くことができるのです...
江戸川乱歩 「大金塊」
...そのような夢想をやすやすと言えるのであって...
太宰治 「フォスフォレッスセンス」
...こう云う場合にちょっとぐらい煽(おだ)てられてもそうやすやすと財布の紐(ひも)を緩めない方であった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...やすやすと涙を流すほどの男ならば...
中里介山 「大菩薩峠」
...そんなことがやすやすと出来るはずがない...
中谷宇吉郎 「茶碗の曲線」
...袋の中のものを探すようにやすやすと解く...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...わしのようなものをやすやすと参入させまいから...
久生十蘭 「泡沫の記」
...どこからでもやすやすと脱け出せるなんてことはない...
久生十蘭 「魔都」
...かねがね目をつけていた波瑠子の宝石をやすやすと手に入れることができた...
松本泰 「宝石の序曲」
...その隣邦ガリシアとアスツア(今スペインの内)には、チェルドネなる馬種あり、他の諸馬に異なりて、同じ側の二脚を揃えて動かし、やすやすと歩む...
南方熊楠 「十二支考」
...そんなにやすやすと他界してなるものか」と考える...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...やすやすと我々の甲冑(かっちゅう)を突き貫くことのできるような知識も器材も持たない人々であったのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その結果として国民の趣味統一はやすやすと行われ...
柳田国男 「雪国の春」
...将門が、まだ、都におるうちに、幾たびか、お許に、密書が行っていたであろうが……あれが、郷里へ無事に帰って来ては、かならず後に禍いをなすにちがいないから、何とか、手段をめぐらして、在京中に、将門を殺(あや)めてしまうように……と」「それは、老父からもいわれていたし、たしか一、二度、あなたのお手紙にもありましたが、都のうちでは、そうやすやすと、彼を殺すような機会などはあるものではありません...
吉川英治 「平の将門」
...ダンテの描いた幻想はわれわれの心をやすやすと彼岸の生活へ引き入れて行くが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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