...やすやすと奪い去った...
海野十三 「地中魔」
...もしそうだとすると、小林君が、ここにかんきんされているあいだに、四十面相は、やすやすと、第四の黄金どくろを手に入れ、暗号をといてしまうかもしれません...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...やすやすと逃げさっていたにちがいありません...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...やすやすとやってのけるのです...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...やすやすと仲間の罪をいいたて...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...そうやすやすと俺の気が静まるものではない...
高見順 「いやな感じ」
...こう云う場合にちょっとぐらい煽(おだ)てられてもそうやすやすと財布の紐(ひも)を緩めない方であった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...今じゃみんな目隠しをされてもコシェリョフ吟造とスミルノフ二十一番とをやすやすと利きわける始末だ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...ローマにおればあまりにやすやすと時代から脱する...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...どこからでもやすやすと脱け出せるなんてことはない...
久生十蘭 「魔都」
...作者が極り切つた秩序ある世界をやすやすと受入れてそこに何等の懷疑の苦をも感じてゐないと言ひ...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...そうやすやすと人のいうなりにはならないであろう*...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...書物はそういう物思いからやすやすとわたしを救い出し...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...やすやすと この虹を讃めうるわたしら二人 けふのさひわひのおほいさ秋秋が くると いふのかなにものとも しれぬけれどすこしづつ そして わづかにいろづいてゆく...
八木重吉 「秋の瞳」
...私だってそうやすやすと負けはしません...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...(勤王勤王と、熱病のように若い者がかぶれて行くが、そうやすやすと、三百年の幕府が、なんで瓦解(がかい)してたまろうか...
吉川英治 「松のや露八」
...ダンテの描いた幻想はわれわれの心をやすやすと彼岸の生活へ引き入れて行くが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...姫はやすやすと外に出る...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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