...「わしどもが、こちらへ伺います途中でも、もの好きなのは、見て来た、見に行くと、高声で往来が騒いでいました...
泉鏡花 「怨霊借用」
...いわば一種のもの好き一時の慰みであるのだ...
伊藤左千夫 「去年」
...なおときどき無要なもの好きをするのがそれだ...
伊藤左千夫 「去年」
...かつ何でも新らしもの好きで...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...或は新しもの好きの...
大杉栄 「新しき世界の為めの新しき芸術」
...石集めといふもの好きな道楽に憂身(うきみ)を窶(やつ)してゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...甘いもの好きは甘いものを持参すべし...
種田山頭火 「行乞記」
...なかにはもの好きに戸口から覗いて笑つてる奴もある...
中勘助 「銀の匙」
...もの好きだと笑った...
蜷川新 「私の歩んだ道」
...女は女で新しもの好きで...
林芙美子 「瀑布」
...吉さんは甘いもの好きだから...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...もの好きに、私も三本ばかり買つてみる...
林芙美子 「屋久島紀行」
...もの好き)〕によってつくりあげられた文学であって...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...震災後の没落を回復する念願から三年間といふもの好きな酒を神に断ち...
牧野信一 「日本橋」
...珍しもの好きの江戸ッ子だからでございましょうねえ――聴けば...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...この言葉は忽ち伝播(でんぱ)し「下手もの好き」とか...
柳宗悦 「四十年の回想」
...おもの好きなるお訪(たず)ね...
吉川英治 「新書太閤記」
...新しいもの好きでいらっしゃるし...
吉川英治 「新書太閤記」
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