...もとより偶然の出来事にして...
井上円了 「おばけの正体」
...ロモランタンやモンブリゾンにおいてはもとよりパリーにおいても...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...もとよりそれは軽い...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...もとより事を好むものであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...もとより我等のかたらひはいとうすきびいどろの玉をなづるがごとしこの白き鋪石をぬらしつつみどり葉のそよげる影をみつめゐれば君やわれやさびしくもふたりの涙はながれ出でにけり...
萩原朔太郎 「純情小曲集」
...文學の條件すべき要素は、單なる理智でもなく、觀照でもなく、またもとより、單なる感覺や趣味でもない...
萩原朔太郎 「本質的な文學者」
...もとよりそんな事の出來る少數人だが...
長谷川時雨 「河風」
...すでに客分とあればもとより心配も少なく...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...太鼓持ちの媚(こび)を献ずるがごとくするはもとより厭うべしといえども...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...忘れたと又戸外へ出たがもとより後かたなし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...袁術はもとより詐(いつわ)り多き小人だ...
吉川英治 「三国志」
...誰にも洩らして下さるな」「もとよりのことだ...
吉川英治 「三国志」
...「もとより主人道誉へも...
吉川英治 「私本太平記」
...もとよりその発令は信長から直接に出ていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...もとより彼は、信長の遺臣らと同列に自分を置いていない...
吉川英治 「新書太閤記」
...もとより、高は、何もかも、わきまえている...
吉川英治 「新・水滸伝」
...もとより装飾も何もない部屋なので...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...もとより自分は「解し得た」だけを自分の生活に実現し得たとは言わない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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