...暗号書をめくる音が...
梅崎春生 「桜島」
...楽譜のページをめくるときには...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...めくるめくばかりの深谷を...
中里介山 「大菩薩峠」
...ぱらぱらと頁をめくると...
林芙美子 「新版 放浪記」
...手あたり次第にぱらぱらと頁をめくる...
林芙美子 「新版 放浪記」
...紙をめくる音のなかに...
原民喜 「忘れがたみ」
...小佛(こぼとけ)さゝ子(ご)の難處(なんじよ)を越(こ)して猿橋(さるはし)のながれに眩(めくる)めき...
一葉女史 「ゆく雲」
...かの詩人にして学者なるポリシアン19の美しい悲劇「オルフェーオ」(イタリアの最初の自国語の悲劇)の一ページをめくると...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「しめしあわせ」
...黄金の時間がめくるめく過ぎて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...あちらこちらからさゝやきの声やノートをめくる音や暗誦の呟きがおこつてゐたが...
牧野信一 「奇友往来」
...崩れた防風林の誇りかな歌の間に失われた自由の嶺は鋭く身を反らそうとする!)褐色の急潮が鳥のようにきらめく紫色の翼をあげて黒い漁船の列りを載せた端正な海の横顔をはたとうつとめくるめく光焔を青い鉱床に転がしながら太陽な天空の剥片をめぐりながら一色に塗り潰された宇宙の片麻岩の岩壁のすきまえ沈んで行く二つの空は明るい暗の中に溶けこみ黒い海狼と共に...
槇村浩 「青春」
...妹の頁をめくる音を聞きながら……...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...○制服を着た右手が、壁につるした大きなメクリ暦を一枚めくり、二枚めくり、三枚めくる...
三好十郎 「おスミの持参金」
...のろい調子で札をめくるのも年老りくさかつた...
室生犀星 「故郷を辞す」
...誰一人事実の真相を認めくるる者は有之(これある)まじく候...
アルツウル・シユニツツレル Arthur Schnitzler 森林太郎訳 「アンドレアス・タアマイエルが遺書」
...そは目眩(めくる)めく光明遍照の大海(おほうみ)にして...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...花模様を浮かした鍋島織(なべしまおり)の厚布(あつぬの)をめくると...
吉川英治 「江戸三国志」
...病み果てた病人のように透徹(とうてつ)した頭脳であわただしく過ぎて行った赤い歴史をめくるのであった...
吉行エイスケ 「地図に出てくる男女」
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