...自滅に導く迷路の上を驀地(まっしぐら)に馳(は)せ進む...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...そのときはくちょうたちは、まっしぐらに、まるで、さかさになって落ちくだるいきおいでおりて行きました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「野のはくちょう」
...まっしぐらに三十一番街へ駈け出した...
海野十三 「人造人間殺害事件」
...まっしぐらに走っていた...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...そうして即座に方向舵(ほうこうだ)をあやつってねらいたがわずまっしぐらにそのほうへ飛来するのである...
寺田寅彦 「試験管」
...鬼をしとめたという一隊が、今度はそれと違った方向へ向けて、まっしぐらに、曲者を追いにかかったのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...まっしぐらに傾斜を下って行くらしいのでした...
宮澤賢治 「氷と後光」
...驀然(まっしぐら)に表門を駈け出しますと...
夢野久作 「白髪小僧」
...まっしぐらに駆けだし...
吉川英治 「三国志」
...自分たちもまっしぐらに喚(おめ)きかかった...
吉川英治 「三国志」
...まっしぐらに陸路をとって国外へ急いだ...
吉川英治 「三国志」
...まっしぐらに駈け去った...
吉川英治 「三国志」
...まっしぐらに走りだした...
吉川英治 「神州天馬侠」
...まっしぐらに獄門台の前まできたが...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「どう召された」性善坊が、やさしく、女の肩に手をやってさし覗(のぞ)くと、女は不意に、「知らないっ、知らないっ」その手を振り払って、まっしぐらに、宇治の橋を、町の方へ、駈けだして行くのであった...
吉川英治 「親鸞」
...まっしぐらに駈けだしました...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...甲冑の兵に追いつつまれながら、死にもの狂いに、逃げ、踏みとどまり、また逃げ走っては、また戦いして、夜叉(やしゃ)の姿になっていた山木判官は、時政のその声音(こわね)に、愕然(がくぜん)、血ばしった眼をさまよわせたが、「おッっ? ――その声は」と、時政のほうへ向って、まっしぐらに、大長刀をひっ提げて駈けて来た...
吉川英治 「源頼朝」
...まっしぐらに引っ返して行く...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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