...まごまごするとファッショの手助けをすることになりゃしないか」「逆にこっちで利用するんだ」「錦旗革命を黒旗革命にもってこうと言うのか」それにはまだ自分たちの力が弱いなと丸万は顔をしかめて...
高見順 「いやな感じ」
...まごまごすると、片足ずつかけた二つの舟が、その足の力で見るみる離れて行って、俺は水のなかにおっこちそうだった...
高見順 「いやな感じ」
...あっちへまごまごこっちへまごまごするのが厭さに...
徳田秋声 「黴」
...よろめいている商人に「まごまごするねえっ」「済みません」口早に...
直木三十五 「南国太平記」
...ここでちょっとまごまごするんです...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...それでちょうど好い機会だと思って出て来たような訳なんですがね」腹に支度の整わない津田の頭はただまごまごするだけであった...
夏目漱石 「明暗」
...まごまごすると、一年に一度の機会を失する」一番先に蜂屋文太郎が起(た)ち上りました...
野村胡堂 「古城の真昼」
...まごまごする娘っ子を叱り飛ばすようにして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...仲仕はただまごまごするだけであった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...まごまごするとただじゃ済まねえぞ...
山本周五郎 「季節のない街」
...まごまごすると烈火のように爆発するなぞいう難物があります...
夢野久作 「鼻の表現」
...まごまごすることなんか...
横光利一 「欧洲紀行」
...無骨な矢代のことだからまごまごすると困るというので...
横光利一 「旅愁」
...地図を目の先へ突附けて教へて遣つても異(ちが)つた街へ入(はひ)つてまごまごするので...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...まごまごすると、おのれも鴉(からす)の餌食(えじき)だぞ」「なにを、こいつら...
吉川英治 「江戸三国志」
...魔に対しては、降魔(ごうま)の剣、邪に対しては破邪の拳(こぶし)、まごまごすると、おのれらの素っ首から先に申しうけるぞっ」六薪(まき)に油である、覚明の投げたことばは、山法師たちの顔を、すべて火にさせた...
吉川英治 「親鸞」
...よそのおかみさん達の中でまごまごするのも恥かしくはなく愉しかった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...まごまごするとその夜の泊りも許されまじい有様となった...
若山牧水 「青年僧と叡山の老爺」
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