...絶対的軽侮をほしいままにしている...
大杉栄 「征服の事実」
...同勢は空屋(あきや)へ寄って来てほしいままに酒を呷(あお)ったり...
徳田秋声 「黴」
...特に社会科学に於てその総合乃至折衷の才を擅(ほしいまま)にした彼は...
戸坂潤 「辞典」
...彼の恣(ほしいまま)な言葉には皆不快を感じていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...器量わるくも富公がこの小女王の寵幸をほしいままにするのを指をくはへて見てるよりほかはなかつた...
中勘助 「銀の匙」
...さて次に私が打下す第二石はもはや縦(ほしいまま)に現われる白色の二番星ではない...
中勘助 「独り碁」
...命」「行け!」ほしいままに駕籠舁風情(ふぜい)の命を取ることを好まなかった...
中里介山 「大菩薩峠」
...米友が寝像の悪いままでほしいままに寝ていると...
中里介山 「大菩薩峠」
...琵琶の湖水の展望をほしいままにしました...
中里介山 「大菩薩峠」
...ほしいままに占有することを許された形になっている...
中里介山 「大菩薩峠」
...ほしいままに変えたと伝えられている...
蜷川新 「天皇」
...ほしいままに銀座裏を酔遊なさろうというのは...
久生十蘭 「魔都」
...時には自国の者が徒党を組んで同胞から掠奪を擅(ほしいまま)にすることさへあつたのぢや...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...めたん子はその肩ぐるまに乘ることをほしいままに考へ...
室生犀星 「めたん子傳」
...擅(ほしいまま)に受けられたこの幸福の一分を...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...恣(ほしいまま)に羽根を伸したり...
夢野久作 「能とは何か」
...ほしいまま功名を争っていた事でもあった...
吉川英治 「私本太平記」
...大奥の女性には女性らのほしいままを...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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