...鑑賞のみの目的でも真に奥底まで入り込んで鑑賞をほしいままにするためには...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...ヨハン・セバスチアン・バッハやベートーヴェンなどという大家ばかりをほしいままに演奏することによって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...旅心をほしいままにせしむるは即ちこれ一つの大なる放蕩であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...得意の秘術をほしいままに公開している...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこで望遠鏡をほしいままにしようと思いついて...
中里介山 「大菩薩峠」
...更に季氏の宰(さい)・陽虎の恣(ほしいまま)な手に操られて行く...
中島敦 「弟子」
......
萩原朔太郎 「短歌」
...その恣(ほしいまま)な活動を起して来たのである...
平出修 「公判」
...徒らなモダニズムの全面的跳梁をほしいままにしたことも...
正岡容 「大正東京錦絵」
...応挙輩をして名をほしいままにせしめざりしものを...
正岡子規 「俳人蕪村」
...芸術はかつてほしいままに繁茂(はんも)し...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...完了したと言ってもいいではないか?公方(くぼう)の寵愛をほしいままにして父兄栄達の原動力をなしていると言われる...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...志を当世にほしいままにしようとしてもやり方がない...
三田村鳶魚 「話に聞いた近藤勇」
...その花たちはたっぷりした葉をほしいまま緑金色にきらめかせたまま...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...恣(ほしいまま)に命じた名が表紙に書いてある...
森鴎外 「渋江抽斎」
...ただ一個でそんな魔力をほしいままには出来ッこない...
吉川英治 「私本太平記」
...大奥の女性には女性らのほしいままを...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...それをもって吾々が恣(ほしいまま)に引上げまたは引下げ得るもの...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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