...その竹に片腕を掛けて脚を脱いで復ぶら下がる...
江南文三 「佐渡が島のこと」
...電車にぶら下がる親なし児(ベスプリゾウルヌイ)の大群――莫斯科(モスコウ)は近代のチベットである...
谷譲次 「踊る地平線」
...これは人間の祖先の猿が手で樹枝からぶら下がる時にその足で樹幹を押えようとした習性の遺伝であろうと言った学者があるくらいであるから...
寺田寅彦 「備忘録」
...ぶら下がるの謎で...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...今でもすわというとマストでも綱(リギング)でもぶら下がる男だから...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...その一筋の綱にすがって深い淵(ふち)の上にぶら下がるのだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...掛物にぶら下がる癖があるから遠慮する」という...
中谷宇吉郎 「画業二十年」
...その吊縄にぶら下がるのは...
中谷宇吉郎 「寺田寅彦の追想」
...歩きながら旦那にぶら下がるようにして話をする...
夏目漱石 「永日小品」
...その中(うち)からこのありさまを叙するに最も適当なる詞(ことば)を探したなら必ずぶら下がるが当選するにきまっている...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...皺(しわ)だらけの指を日夜(にちや)に折り尽してぶら下がる日を待ち焦(こ)がれたのである...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...そのぶら下がる当人は旗を持って思い切りよく塹壕の中へ飛び込んで...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...革(かわ)にぶら下がるにしても...
夏目漱石 「門」
...筒袖(つつそで)を穿(は)いて鉄棒(かなぼう)へぶら下がるから感心だ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ぶら下がるようにつかまって...
正岡容 「小説 圓朝」
...ぶら下がるの?須永 そら...
三好十郎 「冒した者」
...お手々にぶら下がるわ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...出し抜けに袖にぶら下がるのだもの...
森鴎外 「心中」
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