...少しびっこで恐ろしく背の高いやせこけた老翁であったが...
寺田寅彦 「物売りの声」
...彼は跛(びっこ)の駝鳥(だちょう)なれども...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...彼がびっこをひきながら階段をのぼって來る足音が聞えた...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...跛足(びっこ)を引き引き炉の傍までやって来て少女と二人で朝飯を食べていると...
中里介山 「大菩薩峠」
...跛足(びっこ)を引いて棒を肩にかついで...
中里介山 「大菩薩峠」
...跛足(びっこ)を引き引き大門(おおもん)を潜りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...看護婦はAさんが時々跛(びっこ)を引いて便所へ行く様子がおかしいと云って笑った...
夏目漱石 「行人」
...女はびっこじゃ」と言った...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...びっこをひいているではありませんか...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...きみのは完全な跛(びっこ)になったため...
山本周五郎 「青べか物語」
...跛(びっこ)引き引き駆け出したが...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...跛行(びっこ)をひいた汚い客が泊ったと」すれちがいに...
吉川英治 「新書太閤記」
...「あぶない」官兵衛は跛足(びっこ)だ...
吉川英治 「新書太閤記」
...跛行(びっこ)をひいていましたぜ」「奥方(おく)っ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...跛行(びっこ)をひいてここを通った...
吉川英治 「宮本武蔵」
...すこし跛行(びっこ)をひく気味で...
吉川英治 「宮本武蔵」
...これもやっぱり両脚でびっこを引いている...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...片眼の僅かに見えるびっこのロレンソであった...
和辻哲郎 「鎖国」
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