...ひもじい目をすることがよくあった...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...次の日のよほど遅くまではひもじい思いをすることはなかったろう...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...孫は甚だ得意であったが、ひもじいので、一度家へ帰ろうと思っても路が解らなかった...
田中貢太郎 「阿宝」
...「ここではひもじいめに逢うようなこともないから...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「珊瑚」
...あの幼い者どもがひもじいと云って泣くのを見ては...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...ちっともひもじい思いをしたことはございませんでしたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...ひもじい人民にあったら...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...何といったの?」「ひもじいかって...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...「ひもじい時にはいつでもおいで...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...ひもじい、寒い小作人の子としての絶え間なき窮乏の生活が、それも二重の形をもって展開されるのであった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...」「そして、ひもじいでせう、きつと...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...籠(かご)の鶉(うずら)もまだ昼飯を貰(もら)わないのでひもじいと見えて頻りにがさがさと籠を掻(か)いて居る...
正岡子規 「飯待つ間」
...さし当たりこれほどひもじい思いを忘(わす)れるかもしれない...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...胃(い)ぶくろはひもじいだろうと言った...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...あれほどひもじいめをしたり...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...けれどもあんまりひもじいときかけた網なので...
宮沢賢治 「蜘蛛となめくじと狸」
...これ食わないか」といってコッペパンを一つ鼻の先に突出したムカッと嘔吐を感じて私がそれを睨んでいると男はフフフと笑って「遠慮しないでいいよこれ食ったからって代をくれとは言わんひもじい時あ誰だって同じこったもんなあへへ...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...ひもじいめにあうからね...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「ネコとネズミのいっしょのくらし」
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