...はけ口を求めながら眼まぐるしく渦を巻いているのだ...
有島武郎 「星座」
...そういう潜在願望のはけ口になるからですね...
江戸川乱歩 「影男」
...彼女の壮大なる虚栄――はけ口のないロマンチシズムが立てこもる...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...情熱のもつとも直截なはけ口が欲しかつたのである...
太宰治 「猿面冠者」
...興奮のはけ口をその場にい合せた相手に求める...
戸坂潤 「思想としての文学」
...憂愁と憤懣の念が、また胸の中に湧き立って、はけ口を求める...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...外へのはけ口を失って...
豊島与志雄 「死因の疑問」
...偶々(たまたま)そのはけ口を座右の詩に求めたのかも知れない...
野村胡堂 「楽聖物語」
...異常な沸騰(ふつたう)のはけ口を與へることである...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...必然この少年にそのはけ口を見出さざるを得なかつた...
北條民雄 「道化芝居」
...もう資本のはけ口も大ていつまったさうぢゃないかね」僕はあっけらかんとしてとう/\サヴェート同盟を東西から攻撃しはじめた二人を見守った「それでは」と僕は尋ねた「君らの僕に対する忠告に一口にいへばなんといってしかるべきだらう?」ばっと...
槇村浩 「長詩」
...やはり気持のはけ口を求め...
宮本百合子 「刻々」
...胸中の欝屈のはけ口を見出し得ない焦立たしさに...
三好十郎 「斬られの仙太」
...気を変えて傍を見るが胸中の欝屈のはけ口を見出し得ない焦立たしさに...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...手もなく溝のはけ口...
山本笑月 「明治世相百話」
...はけ口が無いのでひきとらずにゐると...
横瀬夜雨 「五葉の松」
...日和佐川のはけ口から...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...今ではそのはけ口が江戸表になっている...
吉川英治 「宮本武蔵」
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