...なまくら雀の居睡を揺ぶり覚まし...
薄田泣菫 「独楽園」
...正宗を砥(と)ぎにやったのをなまくらにして返して...
寺田寅彦 「ラジオ雑感」
...その横に小さなまくらをあてて泣いている私を見...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...たとえどんな鈍刀(なまくら)にしろ引合わぬということはない...
中里介山 「大菩薩峠」
...こいつめ」「村正のなまくらめ」「のしちゃいなさいよ」聯合軍が同盟して...
中里介山 「大菩薩峠」
...押借の名人といふ大なまくらだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大なまくらの短刀を預けた覚えはないぞ」「ハッ」「御墨付と短刀は安倍家の重宝...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...刃物がなまくらなのか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...全く間に合せの大なまくらとわかりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人間は大なまくら」「五人目は?」「金沢町の地主...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...臆病でなまくらで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ゆすり位やり兼ねない男で」「腕は?」「大なまくら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...腕は藩中並ぶ者なき大なまくら...
野村胡堂 「百唇の譜」
...周三は自分ながら自分の腕の鈍(なまくら)なのに呆返(あきれかへ)ツた...
三島霜川 「平民の娘」
...この点まだまだ私はなまくらだと思う...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...臼(うす)だとか船枕(ふなまくら)だとか煙草入(たばこいれ)だとか...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...あのなまくらな新八とは」「失礼ですが」玄四郎は六郎兵衛に酌をしてやって...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...その上とくとお断り申しておくのは当流はお武家方の板の間泳ぎのなまくら剣術と事違い...
吉川英治 「剣難女難」
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