...彼の知っている某(なにがし)M夫人の実例も...
芥川龍之介 「二つの手紙」
...配達夫が一葉の端書(はがき)を持って「何の某(なにがし)とはその方どもの事か――」といったような体裁でしたよ...
淡島寒月 「江戸か東京か」
...あれは以前某(なにがし)の売立会で...
薄田泣菫 「茶話」
...先日(こなひだ)宮内省の属官某(なにがし)といふ男がひよつくり訪ねて来た...
薄田泣菫 「茶話」
...なにがし等との間に...
高山樗牛 「一葉女史の「たけくらべ」を讀みて」
...苦学仲間の某(なにがし)の室(へや)に往って...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...一人の丸山なにがしというのが...
中里介山 「大菩薩峠」
...小生偶然同行の雲井なにがしの如きは...
中里介山 「大菩薩峠」
...某(なにがし)太夫の強靭な恋の技巧を考え乍ら...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...なにがしかの費用を承知させ...
野村胡堂 「胡堂百話」
......
樋口一葉 「別れ霜」
...おまんはこの近くに住んでいた某(なにがし)という武士(さむらい)の女房でありました...
柳田國男 「日本の伝説」
...なにがし興信所へ就職した...
山本周五郎 「季節のない街」
...なにがしんじつなのかわからなくなって...
山本周五郎 「古今集巻之五」
...そこを附け込んだ首領の某(なにがし)がなおも...
夢野久作 「近世快人伝」
...その背後には姉歯(あねば)なにがしという産科医がいて...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...末席にあった筑紫(つくし)の客僧の某(なにがし)が...
吉川英治 「新書太閤記」
...前借で得たなにがしの金と...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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