...怪物のなすがままになっている...
海野十三 「海底大陸」
...片手を男のなすがままに任せて...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...彼のなすがままに委(まか)せた...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...相手のなすがままにまかせながら...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...だまってなすがままに身をまかせた...
アーネスト・トムソン・シートン 薄田斬雲訳 「動物物語 狼の王ロボ」
...なすがままにさせておくと...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...彼女を刺戟(しげき)することを避けて暫(しばら)くなすがままに任しているのか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そのなすがままに任せてしまった...
中里介山 「大菩薩峠」
...なすがままにふくらました髪を...
夏目漱石 「虞美人草」
...なすがままにされてゐるのか...
原民喜 「壊滅の序曲」
...そのなすがままに任せることも出来たはずだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...なすがままにしていた...
火野葦平 「花と龍」
...金五郎は擽(くすぐ)ったく、変な気持になって来たが、お京を怒らせたくはなかったので、なすがままに、まかせていた...
火野葦平 「花と龍」
...海底の二人はこのスペイン人のなすがままだと悟った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...だが今はメイフィールドのなすがままだ」メアリの顔がますます青くなった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...もし右信ずること能(あた)はずとならば人力の及ばざるところをさとりてただ現状に安んぜよ現状の進行に任ぜよ痛みをして痛ましめよ大化のなすがままに任ぜよ天地万物わが前に出没隠現(いんけん)するに任ぜよ第三...
正岡子規 「病牀六尺」
...なすがままにさせているようだったら...
吉川英治 「新・水滸伝」
...数多い宮殿や神殿の掠奪は兵士のなすがままにしたのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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