...それに返事が来なきゃ淋しい、いや、淋しいどころか、悲しいじゃないですか」「そうか...
梅崎春生 「狂い凧」
...電話どころか、庁舎も下の方へ流れていってしまった」「おお、そうだったな...
海野十三 「超人間X号」
...どの人も口を利くどころか...
竹久夢二 「おさなき燈台守」
...自分の醜態の前科を、恥じるどころか、幽かに誇ってさえいた...
太宰治 「東京八景」
...それどころか、母親と娘とはきゃっきゃっと笑いながら、それを見て非常に喜んでいた...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...(またなんで首を吊ることがあるもんか?)それどころか...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...それどころか、どうしてこの人を引合いに出さないのかと、長いあいだ不思議に思っていたんだよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...そして神は自分を恨むどころかかえってありがたがっていられるだろうと...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...平次はこれほどの手柄にも慢ずるどころか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...予期した通路どころか...
服部之総 「撥陵遠征隊」
...いや、それどころか、ないしょの話ですが、社長自身よりもよく見抜いておられるんです...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...違犯者を罰するどころか...
穂積陳重 「法窓夜話」
...「良くなるどころか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...相談どころか叱りとばされるのがおちだろう...
山本周五郎 「さぶ」
...自分は支えどころか...
山本周五郎 「やぶからし」
...――功がないどころか...
吉川英治 「新・水滸伝」
...――信仰どころか...
吉川英治 「源頼朝」
...ないどころか、能面としてはその方が多いのである...
和辻哲郎 「能面の様式」
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