...これはぐずぐずしていると、とばっちりが、こっちへまわってくるぞ...
海野十三 「恐竜島」
...柱や壁のとばっちりまで...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...革命のとばっちりを受ける市民は気の毒だが...
高見順 「いやな感じ」
...何かにつけて怒り罵るのは皆珊瑚のとばっちりであった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「珊瑚」
...そのとばっちりが私の方へ...
直木三十五 「死までを語る」
...要するに尋常一様の平凡にして最も常識的なる行動のとばっちりと見るほかはないので...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分たちもとばっちりを蒙(こうむ)るにきまっている...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのとばっちりが及んでくるわけだろう...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...Kにもとばっちりがこないではいない勢いのいいしぶきで追い払われた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...とんだとばっちりをくう...
久生十蘭 「魔都」
...私の不機嫌(ふきげん)のとばっちりをうけるようになった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黒猫」
...どこからともなく雪のとばっちりのようなものがちらちらと舞っているのが見えていた...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...ギルマンは大迷惑者(もの)マーボー嬢のとばっちりを受けている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...とばっちりですか」「どうかその言い方はやめてください...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...村政上のことで村人の仇敵(きゅうてき)になっているJ氏だったので思わぬとばっちりが私にも降りかかったのであろう...
牧野信一 「鬼涙村」
...同じ大(おおき)さでも房州の鯛と三浦の鯛とは直段(ねだん)が半分以上も違うからね」と妻君にまでとんだとばっちり...
村井弦斎 「食道楽」
...父の失敗のとばっちりを食った母方の叔父が代償にぼくのことを寄越せと来たのには驚かないではいられなかった...
山之口貘 「私の青年時代」
...支那商人の思惑のとばっちりからであった...
吉行エイスケ 「大阪万華鏡」
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