...附かず離れずとこしえに彼の跡にくっついて来る...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...とこしえに彼をよろこぶ」ことがこの世における人間の主な目的であると結論しているようにわたしには見えるからである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...永遠(とこしえ)に死なざるべし...
太宰治 「正義と微笑」
...今は永遠(とこしえ)の休息を取ると……...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...永久(とこしえ)に眠りませ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...母なる土ととこしえに結び合いにきしかし...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...とこしえのよろこび...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...――永遠(とこしえ)に――(おわり)...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...十年の後われ遠国(えんごく)より帰来してたまたま知人をここに訪ふや当時の部屋々々空しく存して当時の人なく当時の妙技当時の芸風また地を払つてなし正に国亡びて山河(さんが)永(とこしえ)にあるの嘆あらしめき...
永井荷風 「書かでもの記」
...とこしえにうつくしき海の国あらそいをさけ手をつなぎ海の神に祈る海のはらからわれらたのしくまなびわれらたのしくはたらく海の国女の先生が昆布で出来た楽器を鳴らしています...
林芙美子 「ひらめの学校」
...大きな月が幾つもそこでは満ち欠け――くり――かえし――くりかえし――夜のひと刹那ごと――とこしえに変転する地――そこでは星影さえも消えてしまう青白い顔した月たちの吐く息のために...
エドガー・A・ポオ Edger A. Poe 「ポオ異界詩集」
...かたや騒霊じみた急流よろしく光薄れた大扉を抜けておぞましき大群がとこしえに走り回り...
エドガー・A・ポオ Edger A. Poe 「ポオ異界詩集」
...とこしえに衣を洗うトオカルがうたい止めると...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「浅瀬に洗う女」
...とこしえの命を得るためには...
三好十郎 「その人を知らず」
...贖罪の利益(りやく)を永遠(とこしえ)に加へ給ふおん身なれば...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...今より以後吾は神の祝(はふり)となりて永代(とこしえ)に敬祭せん...
柳田國男 「地名の研究」
...永劫(とこしえ)に王化はあとに遺(のこ)って...
吉川英治 「三国志」
...「天地(あめつち)と永劫(とこしえ)...
吉川英治 「新書太閤記」
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