例文・使い方一覧でみる「たなごころ」の意味

...やがて掌（たなごころ）をはたと打つて... やがて掌をはたと打つての読み方
芥川龍之介「きりしとほろ上人伝」

...掌（たなごころ）を拊（う）って一笑した... 掌を拊って一笑したの読み方
芥川龍之介「秋山図」

...紫の打紐のついた懐中時計を右の掌（たなごころ）の上にのせながら... 紫の打紐のついた懐中時計を右の掌の上にのせながらの読み方
芥川龍之介「父」

...ひろげられたシュロの葉 palm〔たなごころ... ひろげられたシュロの葉 palm〔たなごころの読み方
ソーロー　Henry David Thoreau 神吉三郎訳「森の生活――ウォールデン――」

...そのたなごころに沁（し）み着いたのは... そのたなごころに沁み着いたのはの読み方
谷崎潤一郎「蓼喰う虫」

...しかし考巧忠実な店員に接し掌（たなごころ）をさすように求める品物に関する光明を授けられると悲観が楽観に早変わりをする... しかし考巧忠実な店員に接し掌をさすように求める品物に関する光明を授けられると悲観が楽観に早変わりをするの読み方
寺田寅彦「読書の今昔」

...爪（つめ）が掌（たなごころ）にくい込むほど拳（こぶし）を握りしめた... 爪が掌にくい込むほど拳を握りしめたの読み方
ロマン・ローラン　Romain Rolland 豊島与志雄訳「ジャン・クリストフ」

...不思議に生々しく私のたなごころに残っている……... 不思議に生々しく私のたなごころに残っている……の読み方
永井隆「ロザリオの鎖」

...ここがこうということを掌（たなごころ）を指すように言ってみせるから... ここがこうということを掌を指すように言ってみせるからの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...落ちて來るところを掌（たなごころ）で受けると... 落ちて來るところを掌で受けるとの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...掌（たなごころ）を指すやうにわかつて居さうです... 掌を指すやうにわかつて居さうですの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...掌（たなごころ）を押し当てさせるのであった... 掌を押し当てさせるのであったの読み方
三上於菟吉「雪之丞変化」

...天下を治むる事諸（これ）を掌（たなごころ）に運（めぐ）らすごとくすべしという... 天下を治むる事諸を掌に運らすごとくすべしというの読み方
南方熊楠「十二支考」

...老いたる顔さしのぞくごとくその肌にたなごころ触れつつは居る... 老いたる顔さしのぞくごとくその肌にたなごころ触れつつは居るの読み方
室生犀星「忘春詩集」

...その右のたなごころには... その右のたなごころにはの読み方
山本周五郎「日本婦道記」

...天下はわが掌（たなごころ）のものだが――」すると... 天下はわが掌のものだが――」するとの読み方
吉川英治「三国志」

...蜀中はすでに玄徳の掌（たなごころ）にあるもの... 蜀中はすでに玄徳の掌にあるものの読み方
吉川英治「三国志」

...掌（たなごころ）をさすようにいった... 掌をさすようにいったの読み方
吉川英治「三国志」

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荻野無点入室

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