...西に/\と走つて居た霧は足をすくはれたやうに暫らくたじろぐと見えたが...
有島武郎 「潮霧」
...アノ卓子(テーブル)を俺が別の場所へ取除けちやつたら怎(どう)だつたらう? 女は二三歩後にたじろぐ...
石川啄木 「病院の窓」
...心の底でたじろぐものがあって...
梅崎春生 「日の果て」
...警官たちがたじろぐ隙に...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...たじろぐことなく...
高神覚昇 「般若心経講義」
...相手はたじろぐ様子もなく...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...相手はたじろぐ様子もなく...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...戰鬪中にたじろぐは...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...たじろぐ隙(すき)に摺り拔けると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...たじろぐ隙(すき)に擦り抜けると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「あツ」と、たじろぐ直助...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...たじろぐところを巧(たく)みに姿を隱すのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...たじろぐ色もなく真名古の方に走り寄って来る...
久生十蘭 「魔都」
...どんな男でも痛みや危害があると言われればたじろぐ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...軽き眩暈(めまひ)に身はたじろぐ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...「船頭、何をたじろぐ...
吉川英治 「私本太平記」
...苦痛にドーブレクのたじろぐ暇に得たりとばかりルパンは身を起して奮然彼の喉に突きかかった...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
...ちっともたじろぐ色もなく...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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