...ただそのままになって過ぎた...
泉鏡花 「遺稿」
...それを離させるのも可哀相だからそのままにしておいて自分の隣の家で貰い水をすると...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...今度は何もいわずお任かせしようと思いましてそのままにしたことで...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...だから二人は今暫くこの恋愛問題を未解決の中(うち)にそのままにしておいて...
田山花袋 「蒲団」
...うっちゃってそのままにしておくより他(ほか)はないんでしょう...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...小太郎は、涙の浮んで来るのを、そのままに、雨空を見上げていた...
直木三十五 「南国太平記」
...いつまでそのままにしてもおられまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...もとの結晶そのままに見える...
中谷宇吉郎 「雪の化石2」
...そのままに教えることを怠ってはならない...
蜷川新 「天皇」
...そのままにさしおいては...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...机も寝台もみなそのままにあります...
久生十蘭 「手紙」
...その箱をそのままにしておくよりほかには...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...若(も)しそれがそのままに打棄(うっちゃ)られてあったならば...
堀辰雄 「美しい村」
...対手の心をそのままにして置きたかったのだ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...空しくそのままにやまないで...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...話はそのままに流れてしまった...
柳宗悦 「民藝四十年」
...非合理な事実をそのままにしておいて...
矢部貞治 「政治学入門」
...極楽の分れ目」という坊主の説教をそのままに...
夢野久作 「少女地獄」
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