...この慾望の最も熾(さか)んな者はすなわち天才である...
石川啄木 「初めて見たる小樽」
...すなわち被害者が犯人と同一人物である...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...すなわち煩悩(ぼんのう)が出てくるのですが...
高神覚昇 「般若心経講義」
...すなわち「自ら覚(さと)り...
高神覚昇 「般若心経講義」
...すなわち、「芸術は常に一の拘束の結果であります...
太宰治 「鬱屈禍」
...すなわち「音程」というものに相当するものがちょうど連句の場合の「付け味」になると考えることもできる...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...すなわち、内心のおののきを盛りこんだ芸術を、内生活の秘奥を託した音楽を、娯楽用として――あるいはむしろ、退屈払いもしくは新しい退屈事として――社交的夜会に、軽薄才士や疲れきった知識者などの公衆に、堤供しなければならなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...すなわち金持ちになるということ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...すなわち、完全な自由放任は決して福祉をもたらすゆえんではなく、国家の積極的参加が必要とされるようになったので、国家のなすべき仕事は増大し、各官庁の調査業務は膨張したのみならず、次から次へと各種の国立の調査研究機関が生まれた...
中井正一 「調査機関」
...すなわち音楽で云えば声...
夏目漱石 「中味と形式」
...あるいは全人民がすなわち国であるのである...
蜷川新 「天皇」
...すなわち「世慣れたしっかり者」といった方も...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「群集の人」
...――すなわち、自分の全世襲財産を費してその流行を追うことのできる連中には、だね...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「しめしあわせ」
...すなわち商品として...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...すなわち秋になって深紅(しんく)の花を開く葛(くず)の皮で製したもので...
柳田国男 「木綿以前の事」
...すなわち前には回転せぬ棒をもって打っていたのが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...すなわち桑の葉の若い緑は...
柳田国男 「雪国の春」
...それがすなわち孔明のことです」「では...
吉川英治 「三国志」
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