...)と大(おおき)な懐中時計と、旗竿の影を、すっくり立って、片頬(かたほ)夕日を浴びながら、熟(じっ)と落着いて視(なが)めていなさる...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...顔の感じがすっくり違うて来たわ」と...
谷崎潤一郎 「細雪」
...結婚すればもっとすっくり直ると云うことなので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...お互にもうすっくり打ち解けてしまいましてん...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...その時すっくりいうてしまいました...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...」――ほん一時間ぐらいのあいだにすっくり元の馴(な)れ馴れしさに戻ってしまいましたのんですが...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...逃げてる間に着物すっくり隠すように初めから段取り極(き)めといた...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...すっくり腹きめてましたのんで...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...そいでその時はすっくり私らの計画通りに行った形で...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...思いなしか腰のあたりもすっくりのびたようである...
津村信夫 「月夜のあとさき」
...御免下さいまし」すっくりと立って...
中里介山 「大菩薩峠」
...すっくり立ち上がる...
夏目漱石 「虞美人草」
...その滴(した)たるばかり深い竹の前にすっくりと立った...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...この情緒は藪(やぶ)を後(うし)ろにすっくりと立った女の上に...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...上の方に三本ほどすっくりと立っている...
夏目漱石 「門」
...すっくりと立っている...
久生十蘭 「キャラコさん」
...整然として大通りのペーブメントに沿ってすっくりと立並んでいる...
松本泰 「緑衣の女」
...すっくり起上った...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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