...躯(からだ)がすくむように感(かん)じました...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...葉子は身のすくむような衝動を受けて...
有島武郎 「或る女」
...(あご)の左の方にちょっと眼に立つほどの火傷のあとがあるそうだが……」おせいはそれを聞くと身がすくむようだった...
有島武郎 「星座」
...糸七はすくむよりも...
泉鏡花 「薄紅梅」
...この重い重い責任を思うと五体もすくむような心持ちがする...
伊藤左千夫 「去年」
...栄介は身がすくむような嫌悪感におちいる...
梅崎春生 「狂い凧」
...貨物自動車に泥水を浴びせられるのを恐れて軒下にすくむ人の顏には何らの表情もありません...
江南文三 「佐渡が島を出て」
...逃げようとすれば足がすくむ...
中里介山 「大菩薩峠」
...脚のすくむ感情は...
林芙美子 「浮雲」
...身のすくむような寂寞(せきばく)であった...
本庄陸男 「石狩川」
...水脈を受けて立ちすくむかと見えた...
本庄陸男 「石狩川」
...お絹は呆然と立ちすくむ...
山中貞雄 「恋と十手と巾着切」
...T「仲蔵引ッ込め!」仲蔵ドキンッとして立ちすくむ...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...ドックの高い足場板を渡るときは恐らく足がすくむんですよ...
吉川英治 「小説のタネ」
...体がすくむのであったが...
吉川英治 「親鸞」
...尾を垂れて逃げすくむ...
吉川英治 「親鸞」
...胆のすくむ思いがする...
吉川英治 「平の将門」
...首がすくむだけだった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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