...しどけない姿を横たへてゐる...
芥川龍之介 「好色」
...しどけない姿で運動場へ飛び出して来た...
大阪圭吉 「三狂人」
...しどけない姿である...
高見順 「如何なる星の下に」
...自分のしどけない姿を顧みる暇もなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...あのしどけない姿は...
中里介山 「大菩薩峠」
...でかでかと大丸髷(おおまるまげ)のしどけない姿...
中里介山 「大菩薩峠」
...しどけない姿が少し障子の外へ出て見えて居た...
長塚節 「隣室の客」
...あばら屋のなかからしどけない姿でとびだしてくる...
中村地平 「南方郵信」
...そんなお前のしどけない姿を...
南部修太郎 「疑惑」
...少ししどけない姿の主人造酒助が顔を出しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その時のしどけない姿が空想された...
林芙美子 「瀑布」
...そのしどけない姿を残らず見られたろうと思って...
堀辰雄 「ほととぎす」
...格闘でも演じた者のやうにしどけない姿の父を眺めて...
牧野信一 「競馬の日」
...細帯一本のしどけない姿の...
三好十郎 「冒した者」
...丸腰でいかにもしどけない姿でいなければならないこと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...どうなされました」とお八代がしどけない姿のまま走り寄ったが...
夢野久作 「名君忠之」
...しどけない姿のお粂を突き出しました...
吉川英治 「江戸三国志」
...男は他の女のもとより帰るさ、濃い霧のなかを、霧に湿った衣を肌ぬぎにしつつ鬢(びん)の毛を乱して、しどけない姿で、歌を口ずさみながら通りかかるのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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