...しずしずこっちへやって来ました...
芥川龍之介 「犬と笛」
...お嬢さんははっとした彼を後(うし)ろにしずしずともう通り過ぎた...
芥川龍之介 「お時儀」
...しずしずと降りて行った...
梅崎春生 「庭の眺め」
...廻れ右をしてしずしずと彼方(かなた)に歩き去って行きました...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...もうひとりの針目博士が蜂矢をおびやかしている針目博士の方へしずしずとせまってくる...
海野十三 「金属人間」
...左端からしずしずと動き出でたものがあった...
海野十三 「空中墳墓」
...出発のためにしずしずと巨体を氷上にあらわした...
海野十三 「大空魔艦」
...徐々(しずしず)と歩んで出て来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...しずしずと橋をわたりきってしまいました...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...しずしずと紅玉湾へ入った...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...もったいぶってしずしずとスミス氏が進み出た...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...こちらが着席するとそこへしずしずと嫁がたの父代理母...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...しかも、みんなはいつもとちがって、しずしずと、おごそかな顔(かお)つきをして歩いてくるではありませんか...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...恐ろしさにふるえている姉さんと花子さんの傍へしずしずと近寄りながら...
夢野久作 「黒い頭」
...――打ち見やれば、問注所執事以下の奉行人七、八名の姿が、しずしず来る...
吉川英治 「私本太平記」
...しずしずと進んでいった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...月(つき)ノ宮(みや)の境内(けいだい)ふかくしずしずとあゆみ去(さ)ってゆく...
吉川英治 「神州天馬侠」
...彼女はしずしずと歩くなんていうことがほとんどできないのである...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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