...お前のそのしかめ面(つら)は?」山椒魚(さんせううを)おれがね...
芥川龍之介 「動物園」
...しかもその騎士は兜(かぶと)の下に僕の敵の一人に近いしかめ面(つら)を半ば露(あらは)してゐた...
芥川龍之介 「歯車」
...あとでしかめ面(つら)を元に直すと...
海野十三 「少年探偵長」
...――つづいてそのこわばったしかめ面(つら)を...
高見順 「如何なる星の下に」
...俺のしかめ面を北槻中尉はどう取ったのか...
高見順 「いやな感じ」
...もったいぶった言い方をするなといったしかめ面(つら)である...
高見順 「いやな感じ」
...ペンが重く顔がしかめ面(つら)になってくる...
太宰治 「如是我聞」
...小さな蒼いレムのしかめ面(つら)が私たちをめがけて突き出ていた...
谷譲次 「踊る地平線」
...しかめ面で玄関へ出て戸を開ける...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「曲れる者」
...またもやじつに厭らしいしかめ面を見せた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...勝海舟が草葉のかげでしかめ面をしているよ...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...後者では肋骨ボタンをつけた上衣としかめ面とである...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「群集の人」
...彼はしかめ面をした...
堀辰雄 「顏」
...私は隣りの意地悪い生徒にわざとしかめ面(つら)なぞをされながら...
堀辰雄 「幼年時代」
...しかめ面でございますわよ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...Oはしかめ面をしながら...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...妙な腰つき野蛮なしかめ面までもしなければ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...しかめ面をして云った...
山本周五郎 「桑の木物語」
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