...妾を持ってる手合いは世間ざらにある...
有島武郎 「星座」
...千円や二千円のファーコートはざらにある...
石川欣一 「山を思う」
...十五世紀の建造物なんかはざらにあるが...
谷譲次 「踊る地平線」
...ざらにある安い職業的料理書を見て...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...まあそこいらにざらにある女なのである...
豊島与志雄 「失策記」
...あの短刀はざらにある品ぢやありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...世の中にはざらにある例で...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...こんなことはざらにあることで...
久生十蘭 「キャラコさん」
...こんな地位が転がり込むなんてざらにあることじゃない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...そこいらの文房具屋にざらにあるようなガラスのペン皿のこと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この人は世間にざらにあるような好色男の生活はきらいであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...この貴公子もざらにある若い男ではなかったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そうざらにあるしごとじゃあないな...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「いさましい ちびの仕立屋さん」
...そうしてこれらのものは安くまたざらにある並の品に過ぎないのだ...
柳宗悦 「工藝の道」
...数多くば「ざらにある品」とて軽蔑的意味を受けます...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...「私のはどこにでもざらにある顔で...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...いつの世もざらにある芸術の批評なり...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...ざらにある駄刀(だとう)とはちと違う...
吉川英治 「新・水滸伝」
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