...(一月三十一日)誤訳カアライルが独逸(ドイツ)文の翻訳に誤訳指摘を試みしはデ・クインシイがさかしらなり...
芥川龍之介 「骨董羹」
...醜悪絶類ならしむるものは画工のさかしらなり...
芥川龍之介 「るしへる」
...人のさかしらに仕を罷めて浪人の身となりさがりたる時...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...海女君は都のさかしら女(め)...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
......
種田山頭火 「其中日記」
...ですから、外から起る波風の点におきましては、大安心のようなものでございますけれども、米友さんの胸の中に、波風が起ったばっかりに、舟がこの通り行方をあやまってしまいました、この舟で、この方向へ漕いでまいりましては、決して私共の心願のある竹生島へ着くことはできませんでございます」百三十四弁信が、さかしら立って、息もつかずまくし立てるので、さすがの米友も啖呵(たんか)を打込む隙(すき)がないのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...さかしら口は措(お)きにして...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...誰が讒言(さかしら)に動かされてか打捨て給ふ情なさよ...
樋口一葉 「雪の日」
...何という美しさかしら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...さかしら立てて聞かして貰うのは...
三好十郎 「斬られの仙太」
...こんなものも知っています(朗詠)さかしらを言うと酒飲まぬ人の顔よくよく見れば猿にかも似る猿になっちゃ大変だ...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...さかしら立てて聞かしてもらうのは...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...不知火の筑紫の綿は身につけていまだは着ねど暖かに見ゆ(沙弥満誓)今日もかも明日香の川の夕さらず蛙鳴く瀬のさやけかるらむ(上古麻呂)丈夫の弓末振りたて射つる矢を後見ぬ人は語りつぐがね(笠朝臣金村)あなみにく賢(さかしら)をすと酒のまぬ人をよく見れば猿にかも似る(大伴旅人)等の歌は...
三好達治 「万葉集の恋歌に就て」
...世の人のさかしらで...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...後の庄屋等がさかしらに「外」の字を当てたと見える...
柳田國男 「地名の研究」
...さぞさかしらに聞えることでしょうけれど...
山本周五郎 「日本婦道記」
...疑いと云わなければさかしらだてである...
山本周五郎 「日本婦道記」
...非人風情の賢明(さかしら)ぶりを感心すると同時に...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
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