...こわごわ次の檻に目を移した...
海野十三 「地球盗難」
...人だって」みんなこわごわ檻の方へ寄って...
海野十三 「時計屋敷の秘密」
...あの通り硝子窓が破れているからねえ」こわごわその大きな箱の方へ近づいて...
海野十三 「四次元漂流」
...怖々(こわごわ)着物の裾(すそ)の方を見て...
江戸川乱歩 「鬼」
...ふたりは、しばらく、目をとじていたあとで、こわごわ、そっと目をひらいてみました...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...ジッとしたまま、こわごわ、もう一度新聞を見る...
大阪圭吉 「香水紳士」
...こわごわ谷底を覗(のぞ)いただけではっきり見届けなかったが...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...象牙(ぞうげ)の塔のガラス窓の中から仮想ディノソーラス「ジャーナリズム」の怪奇な姿をこわごわ観察している偏屈な老学究の滑稽(こっけい)なる風貌(ふうぼう)が...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...「結構な松の樹でござりまする」お銀様は怖々(こわごわ)と庭を覗(のぞ)きました...
中里介山 「大菩薩峠」
... 岩場のうら 木かげのあたりで こわごわながら うかがいます...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう やく 「きつねめさんのはなし」
...まだ髭(ひげ)の生(は)えていない頬(ほお)にこわごわ剃刀(かみそり)をあてたりした...
堀辰雄 「燃ゆる頬」
...ギョッとした正介がこわごわ所化(しょけ)の後から従いていき...
正岡容 「我が圓朝研究」
...わたしはこわごわあたりを見回した...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...まるで処女のように恐々(こわごわ)指頭(ゆびさき)で圧えていきながら...
横光利一 「上海」
...怖々(こわごわ)と木履で越えて来る娘らしさは...
吉川英治 「江戸三国志」
...しかし余り動かないので恐々(こわごわ)と近づいてみると...
吉川英治 「三国志」
...怖々(こわごわ)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...「わたしです……たけぞうさん……いいえ武蔵様」下着の袖を裂いた紅い小布(こぎれ)を手にしながら――怖々(こわごわ)と寄って...
吉川英治 「宮本武蔵」
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