...葉子は単に倉地の心を引いてみたいばかりに怖々(こわごわ)ながら心にもない事をいってみたのだった...
有島武郎 「或る女」
...彼女はこわごわさわってみると...
魯迅 井上紅梅訳 「明日」
...「しまった――」僕はこわごわ薄目を動かして...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...こわごわ半身を起した...
海野十三 「地球盗難」
...こわごわそれを観察した...
江戸川乱歩 「影男」
...こわごわ、そとをのぞいてみると、黒マントの男ではなくて、二十面相の部下らしい、あらくれ男がふたり、目をひからせて立っていました...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...こわごわ門のとこまできてみると...
竹久夢二 「誰が・何時・何処で・何をした」
...恐々(こわごわ)といった顔つきでスープ鉢の蓋を取って...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...」「御主人様はたしか技師でいらっしゃいましたのね」とこわごわマリヤが訊く...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...親切でありながらもいつもどこか怖々(こわごわ)という感じになった...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「グローリア・スコット号」
...遠くからこわごわ眺めたりした...
豊島与志雄 「黒点」
...彼はこわごわクリストフを賛美していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...恐々(こわごわ)であったが注意して佐柄木を見た...
北條民雄 「いのちの初夜」
...こわごわ支えているのは馬春堂...
吉川英治 「江戸三国志」
...お袖は、こわごわ、身を入れた...
吉川英治 「大岡越前」
...恐々(こわごわ)...
吉川英治 「新書太閤記」
...恐々(こわごわ)いう声がする...
吉川英治 「平の将門」
...ぼくが恐々(こわごわ)訊くと「もうじきお帰りになるけれど」と...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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